「ムショぼけ」

子どもが寝ついた土曜の22時、Netfilxでどんなもんかと試しに「ムショぼけ」見始めたら面白すぎてイッキ見してしまった……

基本的にはコメディで笑って見られるんですけど、“ムショぼけ”の表現として執拗に繰り返される幻覚の看守との執拗な対話は「ファイトクラブ」や「バードマン」的アルターエゴを思わせるし、息子の甲子園シーンがTV観戦している茶の間で展開される演劇的表現など、全般的に演出が冴え渡っている。
娘との再開や家族団らんのシーンで示される家族への憧憬の切なさや、カッコつきではあっても家族(のようなもの)を取り戻しかけ、看守の幻覚も消え、光が兆した後に訪れるリサの〇〇*1などは本気で落涙してしまった……
リサ役の武田玲奈さん、一昨年よりチャートで押していたにも関わらず演技を初めて見ましたがマジでサイコーです。

制作は「ヤクザと家族」のチームとのことで、「ヤクザと家族」も良かったしこのチームのヤクザものは外れなそうですね。
一方でドラマシリーズもはじまった「新聞記者」にはどうもガッカリしたので、その間の断面がなんなのか思いを致す日々です。

ムショぼけの武田玲奈(ギャル)
ムショぼけ

*1:ネタバレ