「ナイロビの蜂」見てきた@渋谷シネパレス

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途中ミステリーかサスペンスものとして見ようとしちゃったけど、ここに描かれているのは全ての人間の剥き出しの生だ。簡単にゆえばとても良かった。何だか現実がグラリとゆがむような瞬間の映像表現が、テクニーク的な事はまったく分からないけれど、とてもうまいなぁと思いました。あの得もゆわれぬ不安感。題材としては、見た人を安直なアンチグローバライゼイションに引き込みかねない危険を冒している作品だとは思うけれど、それでもここで描かれている事が現実としてあるならば、自分は彼の地について知らなさ過ぎたと思う。最後に、ある意味で幼稚でご都合主義的な救いを物語に与えているのも、監督だか脚本家だか原作者だか知らないけれど、なんだか人間らしくてとても好きです。ただ、こんなにハードで誠実な作品なのに、あのスピリチュアル何とかの江原何とかに宣伝させるのだけはマジ勘弁して欲しい。あとこれ見ながらイチャつけるカップル、ある意味スゴい。