スピルバーグの「ミュンヘン」を見てきた@川崎シネチッタ

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正直ゆうと随分長ったらしいし、テンポも悪いし、もう一回見れるかと言われれば厳しいのですが、それでもなかなかにヤヴァかったと思います。何だか(観念的な意味でなく、物理的な)死の描写が物凄い。右から左へ頬を打ち抜かれる人質、胸に穴が開いたまま椅子に腰掛ける女暗殺者のその穴から吹き出る血。プライベートライアンを見た時に感じた、CGやら撮影技術やらの発展でもたらされたニアイコール現実、な映像の現出に全てをかけているのではなかろうか、とゆうくらい。ホント滅入るくらい陰惨。冒頭で当時の映像も交えて再現される事件も同様の意味で凄い。映画全体はこの冒頭の事件シーンに常に支配されています。
映画のクライマックスで、主人公とその妻とのセックスシーンに、ミュンヘン事件の映像をオーバーラップさせる所は素晴らしかった。剥き出しの生だ。この部分があったから見て良かったと思いました。