「バス174」見てきた@渋谷ライズX

http://www.bus174.jp/
ヤヴァ過ぎて見ながらかなり落ち込んだ、、、絶対的な貧困とその中で(彼の人生の中で)芽生えた絶望が暴力を生み出したといえるのかも知れませんが、だとしたら警察がサンドロに対して振るった暴力や、逮捕時に「犯人を殺せ」と詰め寄った無数の市民達の暴力衝動は何に起因しているのだろう。全ての人が何らか絶望の芽を持っているのでしょうか。だとすれば、アタシ達だって絶望の芽をかかえているのでわ?
インタビューを受けている関係者(警察、報道、肉親、友人等)がみなそれぞれの形で事件を解釈し、何らか結論を出してはいるのに、どこか語り足りない、空虚な感じすらするのは多分ブラジル社会が抱えている矛盾がこの一事件に噴出しているからかも知れないけれど、私達がこの映画を見る時にその曖昧模糊としたこの矛盾の気分、言葉では語り切れないムードを感じて持って帰れれば作り手としては成功なんじゃないかなぁって気がしました。
途中刑務所内の映像で盛んに刑務所の暴力について訴える人達が沢山出てきて、そこの部分が特別キツかった。なんか見てて体に変調が出た程。感じやすい方、心臓の弱い方(?)、若干構えて見に行った方が良いかも!