シガテラ

http://d.hatena.ne.jp/kowagari/20040414#1081942166
触発されて書く訳なんですが、私もこのマンガ名作なんじゃないかと思いました。まだ2巻ですが。これから筋がどうなっていくのか分からないですけど、1・2巻のいじめられっ子主人公と南雲さんの恋愛を見るだけで良いんじゃないかという気すらします。なんつーか、恋に恋するお年頃の恋愛って、(個人差はあれ)大方ここで極端に描かれているような、「『その人が全て』であると思っている事が本当は『俺が俺が』」、みたいなものだと思うんですけど、そういう恋愛は自分にとっては過ぎ去りし日々なんだよなぁ、という感慨というかノスタルジーというか。かなり切なくなりました。ひょっとしたら一生読み返せるマンガかもしれないと思う。何か後ろ向きみたいな感じですが、もちろんそういうのは通過儀礼的なものである訳で、これからの自分には関係ない、だからこそ切ない。郷愁というのは私の琴線に否応なく触れてくるのですが、そんな私の心の琴線をボロロロンッと爪弾いてくるマンガ。
あと、南雲さんという女性をあれだけ理想的に描いているのにハナにつかないのが不思議だったんですが(それは自分がオタクだから?とも思ったんですが)、kowagariアニさんの文章を読んで納得。ギリギリの所行って巧くかわす古谷実スゴイと思う。誰だよ「望月峰太郎になりたがってるヤツ」とか言ってたの。え〜?俺か?
追記:でもこれ全部、男の意見だよなぁ。女性が読んだらどう思うのだろうか。