日本のネットレーベル、初めの10選。




http://netlabel.jp/column/87


ネットレーベル取り扱うWebマガジンの記事で、ANANSIが取り上げられています。ナナンシ!

アナンシはいつでも謎に満ちている。Webサイトをいくら見て回っても、具体的に知ることができるのは、これが2008年に設立された日本のネットレーベルということだけだ。「about」ページを見ると、何やらローマのカンピドリオ広場を描いた絵が一枚置かれている。ミケランジェロが設計したこの広場は、形状の異なる建築物を対称軸線上に配置することで、安定したスケールの中に多様性を示したバロック様式の広場である。なるほど確かに、アナンシの楽曲は実に幅広い。アンビエントダブやエレクトロニカに始まり、ビートミュージックにオルタナティブ……、そして写真家とのコラボレーションや、クリスチャン・ラッセンへのトリビュートといった企画モノまである。これら一見すると何の脈絡の無いような音の集合が、夜の夜中にでも聴きたくなるような、心地良いサウンドという一つの明快な軸を構成している。従来のレコードレーベルでは難しかった、インターネットならではの切り口と言えそうだ。アナンシという広場は、これからどのような広がりを見せてくれるのだろうか。