原美樹子写真展@PLACE M

http://www.placem.com/schedule/2005/20050829/20050829j_hara.html
に行ってきました。ヒステリックグラマーから出る写真集*1の出版記念だそうです。
原美樹子さんという写真家については不勉強ながら知らなかったのですが、若干のご縁がございまして出かけた次第であり、それでなくても自分には写真ってむつかしくて、写真展や写真集など見てもグッとくるものが少なかったりするのですが、この方の作品はとても好きだなぁと思いました。展示の点数は少なかったですが、いつもの感覚と比するとグッとくるものがとても多かったです。素晴らしかった。
足りない頭で考えるに、写真っていう一過性、一回性のメディアを使った表現が予め抱えている偶然性をありのままに受け入れている姿勢にとても良い印象を受けたのかなぁ、と。ただそこは凄く微妙な所で、偶然性をツールに使う訳でもなく、ただありのままに受け入れるっていうのは実は凄く難しいんじゃないかなぁと思います。それに成功していればこそ、逆に作家性が作品に入り込む隙間もうまれる、という。作品を通じてその作家のモチベーションや作品に向かう姿勢、その境地に至るまでのプロセス、あるいはその人の呼吸みたいなものまでも感じられるようなものって、写真に限らずどんな表現でも決して多くないと思うんですけれど、それを写真で感じられたのって殆ど初めてな気がします(アラーキーの写真とかで感じた事あるけど、そもそも写真自体あまり沢山触れてないので、あくまでも個人的に)。
どこからどこまでが偶然で、どこからどこまでが意図されたものなのか凄く曖昧な感じ。アートとしてめちゃくちゃ豊かだなぁと思いました。
ヒステリックななにがし、という所は気にしないで色んな人に見られるべき写真だと思います。

参照:http://www.recruit.co.jp/GG/af/hara_mikiko/main.html
(リンクは全て某方のミクシィ日記より)